骨格ストレートだけどハイネックをオシャレに着こなす方法

皆さんこんにちは。パーソナルスタイリストの魚住です。骨格ストレートの私は生地の厚みが増してくる秋冬の着こなしが物凄く苦手です。重ね着を素敵に着こなしている人を横目に、じっくりと自分自身に向き合う日々。でもこの「苦手要素」はスタイリストとしては勉強の宝庫。どうしたらオシャレに着こなすことができるか自分なりに工夫したり、検証したりできるからです。そして導き出した答えは、同じように着こなしに悩む皆様にシェアして共有することでハッピーな関係性が作られます。

骨格ストレートのハイネック着こなし

ハイネックが苦手だと気がついた若かりし頃

もう20年以上前から、自分はハイネックが似合わないことに気がついていました。もちろんその頃は骨格診断の理論はありませんでしたが、鏡に映るハイネック姿の自分がやけに着太りして野暮ったい印象になったことを今も鮮明に思い出します。それから15年後、自分が骨格診断を学ぶことになり、「あなたは骨格ストレートです」と診断され、ハイネックが似合わない理由を説明された時には妙に納得しましたが、ロングネックレスを重ねることでその悩みが解消すると言われても、私にはなんの解決にもなりませんでした。

なぜならその頃にはもうすでにメイクのプロとして仕事をしていたので、仕事中は鳩尾くらいの長さのネックレスが邪魔になりお客様にメイクをして差し上げる時にも、胸元でネックレスが揺れるようでは仕事に集中できなかったからです。やはり着こなしというのはライフスタイルに落とし込まなければ意味がありません。日本はオシャレを学ぼうとする人の中で〇〇診断が大流行りしていますが、理論先行型ではなんの解決にもならないのだ・・と教えられた瞬間でもありました。念の為お伝えしておきますが、診断自体がが意味がないと言っているのではありません!!とても画期的な理論でオシャレになりたいあなたにとって大切な軸となります。でもその理論を自分のライフスタイル・好み・なりたい方向性を無視して採用しても、本当に使える理論にはなりません。

ハイネックの着こなしポイント①

ハイネックについて散々悩んできた私が辿り着いた着こなしポイントをご紹介していきます。手前味噌ですが、世の中に出回っている理論とは違った視点で話していくので、同じように悩んでいる方にとっては一読の価値があると思います。

骨格ストレートと診断された方の多くが首が短い傾向にあるはずです。鎖骨から下の胴体と頭を繋ぐ「橋」のような役割をしている首がハイネックを着ることでさらに短く見えるのを解消することから始めましょう。それにはハイネックニットの色を自分の肌と同化させ顔と首の分断を避けるのです。ちょっと分かりにくい表現なので写真を載せます。

骨格ストレートのハイネックの着こなし

私が着ているニットはグレージュです。ブルーベースの私がが得意とする肌に馴染みやすい色を選択しました。こうすることで首と顔が極端に分断されるのを防いでいます。これを「赤」や「黒」など肌色とは遠い色のニットを着ると首の短さが強調され、さらに上半身が大きく見えてしまいます。

実はこの法則、骨格ストレートさんだけではなく「面長の人」にも当てはまります。顎の真下に肌色とは真逆の色のニットが張り付いていると顎の長さが強調されてしまうことがあるので要注意です。

ハイネックの着こなしポイント②

スバリ素材感を大切にすることです。ローゲージ編みではなく、ハイゲージ編みを選択するのは言うまでもありませんがハイゲージを選択しつつ、ストレッチ素材であればなおいいと思います。通常であればストレッチ素材は筋肉に張りのあるストレート体型にはNGとされていますが私はあえてストレッチを選んでいます。生地に伸縮性があることで自分の身体にフィットしてくれるからです。先述のポイント①では色との一体感をお伝えしました。ポイント②では身体との一体感が大事な要素です。

骨格ストレートのハイネック着こなし

つまり、この写真のようにハイネックを着る時には重ね着前提でコーディネートを考えているからです。上からジャケットなどを羽織った時にニットの厚みやごわつきで身体のラインが崩れないように考えています。私に撮って苦手要素が多過ぎるハイネックを、それ1枚で堂々とオシャレに着こなすにはまだまだ修行が足りませんw

ハイネックの着こなしポイント③

冒頭で、ハイネック+ロングネックレスの組み合わせはしていないとお話ししましが、ネックレスを使わなくてもネックラインに抜け感を作る方法があります。これまで3枚の写真を載せてきましたが、どれも上に重ねるアイテムを使って胸元に抜け感を演出してきました。

首から胸元にかけて深いラインを作ることを意識します。黒のシャツなら第二ボタンまで開けてV字を作り出したり、ノーカラーのジャケットなら羽織るだけで抜けは簡単に作れます。全て同じハイネックを着回していますが重ね着するアイテムが違うと全く違う印象のコーディネートが完成しますね。

ハイネックそのものは目立たせていないけど、防寒も兼ねて真冬のコーディネートを楽しむことが可能になりました。骨格ストレートだからと言って、いつも胸元の広く開いた服を着るなんてナンセンスです。着回しができるようになるとクローゼットも整って散財も防げます。

着こなしが苦手で似合う服がわからないという方はプロのアドバイスが人生を変える近道になるでしょう。

以上の内容をYouTubeでも語っています。動画でも学んでいただけたら幸いです。