骨格診断『ウェーブ』さんがテーパードパンツが似合わなかった理由
骨格ウェーブさんはパンツ選びが苦手
一般的に骨格診断で「ウェーブ」と診断される方はパンツ選びに苦労されている傾向にあります。なぜなら太ももは細いのに膝下ががっちりしてしまうアンバランス感や、足の付け根の張りが邪魔して最後までズボンが上がらない・・・とサイズ選びに苦労することが多いからです。反対に上半身が華奢で痩せてみられることが多いので身体の上下でボリュームのバランスを取らなければなりません。今のトレンドが下重心になるので今っぽさを出したい人はバランスをとりながらややワイドなパンツを取り入れていくなどの工夫も必要です。
ネットでも骨格別に沢山の情報を拾えるので、どんな形のパンツを選べば良いかは分かります。王道ですがスキニーパンツ・クロップドパンツ・テーパードパンツは骨格ウェーブさんの3種の神器に入りますね笑
私もショッピング同行をしながらお客様にお似合いになるパンツを探してアドバイスしていますが、確かにウェーブタイプの方には上記のパンツがお似合いになるなぁと思うことが多いです。
ですが!!パンツを選んだあとの微調整が重要になることも知って下さい。上記の写真でも微妙に形が違っていて、合う・合わないが発生します。ちなみに一番右のパンツのラインが綺麗でスッキリ見えました。そして意外と見落としがちなのがウエストの作り方。ベルトタイプはウエスト絞りが得意なウェーブさんには強い味方です。
似合う予定のパンツを購入したお客様
サロンにもお手持ちのお洋服を持ち込むお客様も沢山いらっしゃいます。この日もウェーブさんがパンツ選びに苦戦しておりました。似合うと言われているテーパードパンツを買ったはずが、どうにもしっくりこないと言うのです。どれどれ、実際に着替えていただいてその原因を探ってみましょう。
こちらは全体のシルエット。上半身が寂しくならないようにパフスリーブのトップスを着てシンプルで上品にまとめられています。お顔タイプがフェミニンなので、ソフトで華やかな雰囲気も求められます。この写真だけを見ると上下のバランスもいいし、気になる下半身のボリュームも抑えられているので特に違和感は感じないように感じます。もうすぐ産休を終えて職場復帰を控えているお客様でしたので子育て中でも動きやすく、カジュアルになりすぎないスタイリングを希望されていました。
ただ本人にとってはこの形が大きな違和感。「このパンツを履くとスッキリしない!!!」と言うのです。その理由がすぐに分かりました。ズバリ丈の長さです。元の長さのままでは足首の太い部分が強調され重たい印象になっています。テーパードタイプという形を守ったとしても丈の長さを買った時のまま変更しないと一気にスタイルダウンしていきます。下半身をいかに軽く細く見せるかが鍵なので、浮腫みやすい部分を目立たせてしまうのはNG.夕方になると浮腫んで足がパンパンになるウェーブさんも多いので「うん・うん。その通り!」と共感していただけるかと。
それでは足元をズームイン。向かって左側は足首がキュッと締まって美しいですね。締まりのある部分を強調した方がスッキリ。八分丈・九分丈を意識するようにすると一気に軽さが出て全体のバランスが整います。この時はサロンで用意しているサンダルを履いていただいてますが、このくらい足首が細いならストラップのないサンダルの方がスッキリ見えていいですね。 これがいわゆる微調整です。
鏡の前でササっと長さを調節してあげたら、お客様が歓声をあげてました。何度も何度も色々なパターンでコーディネートを組んできたのに全く気が付かなかった視点を指摘されたとおっしゃってました。その他、生地も大事なポイントです。形があっていても「もっさり」するようなら、生地が分厚くて足元でダブつき重たくなっている可能性もあります。
また、付け根の張りがかなり強い体型の場合は足先に向かって細くなるタイプのパンツを履くことで余計に太ももを強調させる場合があります。同じウェーブと診断されても個体差が出てきますので慎重に判断しなければなりません。実際にサロンにある服を着てももらうか、ショッピング同行で何枚もパンツを履き比べながら微調整していく必要が出てきます。ちょっと難しくなりますが今ある理論をどう自分に当てはめていくか、個々に紐解いていく作業が必要ですね。
トップスの着丈を決めてしまう
別のお客様の例になりますが、身長が低いウェーブさんはトップスの着丈も大事なポイントです。
どんな時でも「トップスの着丈は50センチ」と決めているそうです。今の流行がゆるっとしたシルエットのため、他人の素敵なコーデを見ては目移りしてしまいそうになりますが、自分軸を持っていると無駄な買い物を回避できます。このモデルさんは身長155センチで華奢な体型なので「50センチ」は絶妙な長さ。レッスンに来られるお客様には鏡の前でバランスの取り方を練習してもらっています。
ショップ同行の依頼も多いウェーブ体型さん
華奢な体型ゆえ自分にあった服が選べない方も多く、特に生地が重くなる秋冬はショップ同行の依頼が倍増します。ダボダボにならないようなシルエットで、スタイルよく見えて、そして防寒もバッチリしたい。なのに間違ったコートを選んでしまいコートの重みで肩が凝る。他の骨格の方からすればコートを着て肩が凝るなんてあり得ないですよ。と思うかもしれませんがウェーブさんには珍しくない深刻な問題。
上半身に重心を持ってくるには肩のファーは大事な役目。視覚的なバランスと防寒を兼ねた1枚。顔タイプ「ソフトエレガント」なのでカジュアルすぎるスタイルが苦手なのでキレイ目なパンツと一緒に肩周りがフワッと女性らしさの出るトップスと合わせています。
重たいコートが苦手な場合は、ケープタイプがおすすめです。丈が短いので重心は上がってスタイルアップは叶うし、こちらはカシミヤ素材なので薄くても暖かい。アウターは予算に応じて様々なタイプをご紹介しています。
通常のレッスンでも手持ちアイテムを着こなせるように提案していますが、さらにクローゼットを整理して新しいアイテムをお迎えしたいなら断然ショップ同行がいいでしょう。装いが変わると生き方が変わり、人生も変わります。あなたはどんな人生を送りたいですか?レッスンでもお聞かせくださいね。
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