骨格診断「ウェーブ」スタイルアップの法則
皆さんこんにちは。パーソナルスタイリストの魚住です。なぜだかわからないけど、毎年冬のコーディネートが決まらない・・とお悩みの方いらっしゃいませんか?ざっくりしたシルエットで重ね着しているオシャレな人を横目に落ち込んだ経験はありませんか?思い当たる節がある方は、もしかしたらあなたは骨格「ウェーブ」なのかもしれません。
骨格ウェーブさんの特徴
この仕事を始めるまであまり気にしたことがありませんでしたが、人の骨格は本当に様々。脂肪や筋肉など骨を覆う部分にばかり目がいき土台である骨格の研究をしたことはありませんでした。でも生まれつき骨格は違います。私は2人の子供がいますが新生児をお風呂に入れる時に胸の辺りに手を当てたその感触が赤ちゃんによって全く違ったことを鮮明に思い出します。赤ちゃんでさえ、体格の違いが浮き彫りでした。
私たちは大人になるにつれて、骨や筋肉、脂肪が完成していきます。その過程も骨格により違いが出ることを知って下さい。今回取り上げるのは「華奢な体型」の代表に上がる骨格ウェーブについてです。
ウェーブ体型の特徴は上半身が華奢で横から見ても全く厚みがありません。ボディーラインが緩やかで女性らしい形をしています。首も長い傾向にあります。反対に下半身はどっしりしていて、お尻周りのボリュームを気にしている方が多いです。ウエストは細いのにお尻周りががっしりしていてパンツのサイズ選びに苦労することも多いのが特徴です。
なぜ冬のスタイリングに失敗しやすいのか
ではなぜこの骨格ウェーブが冬のスタイリングに苦労するのか、それはズバリ素材感にあります。冬の服はどうしても防寒が重視され服そのものが厚手になりずっしり重いものが増えます。寒ければ更に重ね着もしますね。でもそのざっくりと重い素材の服を華奢な体型のウェーブさんが着ると、誰かから借りてきた服のように「着られている感」が出てしまうのです。まるで他人の服を着ている自分・・。なんだかしっくりきませんね。
写真のコーディネートは骨格ウェーブさんが厚手ハイゲージニットにコーデュロイのゆるっとしたパンツを合わせています。ゆるっとした服をカジュアルに着こなす妹さんを見ていてご自身でもトライしたものの、どうも上手く着こなせないとお悩みでした。
スタイルアップのポイント
華奢な体型の方がサイズオーバーしているざっくりした服を着ていると、オシャレというよりどこか野暮ったい雰囲気に。でも冬のシーズンに薄手の服は着られません。ではどうするか。一言で言えば「厚手の服をコンパクトに軽く見せればいい」のです。その方法は以下の3つ。
①ウエストの位置を高くする
まずはトップスをコンパクトにまとめることが大切です。コンパクトにするにはウエストの位置を気をつければいいだけ。写真のようにニットの丈を中に織り込んだだけで見た目は随分とコンパクトになります。仮にニットタイプのワンピースを着たい場合は細いウエスト位置でベルトをすればいいだけです。ストンと単調になりがちなワンピースもベルトが入るだけで視線が上下に別れてバランスのいい体型に見えてきます。
②フィット感
オーバーサイズがトレンドの昨今ではどうしても大きめサイズを選びがちですが、生地の厚みもサイズも・・・と服の体積を大きく大きく膨らませるのはNGです。できるだけ身体に沿うフィット感のあるものを。元々華奢な体型なのでトップスでSサイズを選んだとしてもピッタリすることもなく程よくゆとりを感じるシルエットになる方も多いように思います。そしてダボっとしたパンツを履くよりもタイトスカートを履いて身体の膨らみを抑えることで「着られている感」を軽減させました。スカートも冬用の生地ですが重たい印象はありませんね。
③肌みせ
更にコーディネートに抜け感を出すため肌を出します。冬なのに肌を見せるのは・・と心配しなくても大丈夫です。首まわりはハイネックなどで暖かく覆い、細い手首だけ見せれば十分です。
以上の法則はどれもとてもシンプルなものです。簡単だと思いませんか?防寒しつつ服を軽く見せる技を取得していいくとスタイルアップは一目瞭然。
おしゃれはセンスではなく知識
自分にはセンスがないからオシャレになれないと思っている方も多いようですが、センスはあまり重要ではありません。それよりも自分の個性を把握して現状に気づき、その解決方法を知ればいいだけです。知識があればある程度のことは解決します。気をつけなければいけないのは、自分にとって有益な情報を集めること。他人に有益な情報を集めても混乱するだけです。混乱を避けるためには、自己分析が大切です。
大丈夫!!誰しも最初は初心者です。ちょっとしたコツを知ると世界が広がりあなたのライフスタイルが変わります。オシャレを味方にできると人生が変わります。楽しんでください。