40代からのオシャレ「クローゼット整理のコツ」
みなさんこんにちは。UAE在住パーソナルスタイリストの魚住です。
魅惑のドバイから世界中の女性達に向けてオンライン講座でメイクやファッションの楽しさをお伝えしています。
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お客様からのご要望の中に、クローゼット整理があります。この整理というのは見栄え良く片付ける収納術のことではなくライフスタイルに合った必要な洋服や小物が揃っているクローゼットを目指すという意味です。自分にとって必要なアイテムを選び取る時に大事な考え方をご紹介します。
■どんなシーンで洋服を着るのかを明確にする
私たちは社会の中で生きています。仕事もあり、家庭があります。仕事で必要になる服と家族と一緒に公園でリラックスできる服は違いますよね。自分が生活をする上でどんなシーンにどんな服が必要になるのかを把握しておく事が大切です。例えば・・・
公園で家族とバーベキュー ▶︎デニムをメインにしたカジュアルな服
友人たちとのとランチ会 ▶︎ブラウスやワンピースなど、キレイ目の服
学校の行事 ▶︎ジャケット➕上記のランチ会も着られる服
仕事 ▶︎ジャケット➕パンツ➕ブラウス
冠婚葬祭 ▶︎冠婚葬祭用のワンピース
とこのように、シーンを想定するとどんなアイテムが必要になるのか具体的に絞れてきます。日本には四季があるので、春夏用・秋冬用と分ける必要もありますね。この記事を読みながら、実際に自分のライフスタイルを個別に書き出して見てください。その時の自分がどんな洋服を着ているのかを想像します。すぐに想像できる場合は問題ありませんが、それぞれのシーンで服を着ている自分を想像できない場合はおそらくクローゼットの整理ができていません。
例えば私の場合、日本と遠く離れた中東の暑い国で生活しています。日本にいた頃とは生活シーンが違ってきます。そもそも基本的に冬服が必要ありませんのでクローゼットの中は薄手の服だらけ。それなら少ない服で間に合うかと思いきや、ビーサンにショートパンツという、カジュアル全開のシーンから、ドレッシーな装いが必要とされる場面まで幅広く対応する必要性が出ました。
日本にいた頃は講師として前で話す機会も多かったので、ジャケットを数枚用意していましたがこちらではジャケットが堅い印象になりすぎてあまり出番がありません。結局のところ服のバリエーションは気候によって左右されるのではなく、どんな生活をしているかで決まってきます。
■実際のコーディネート例@中東
①向かって左から。
ビーチ沿いの公園でピクニックをしたり、そのまま海に泳ぎに行く時のスタイルです。日本でこんなに短いショートデニムは履きませんのでかなり踏み込んだカジュアルなスタイルです。ですがビーチ沿いで生活しているとこうしたラフな格好が適してきます。あまり日本人もおりませんので他人の目線を気にする必要もなく水着姿にもなってます笑笑。私がカジュアルダウンする時に気をつけていることは、トップスに安易にTシャツを持ってくるのではなく、襟付きのシャツを合わせることです。
いくらカジュアルが求められるシーンだとしても、小学生の男の子と同じようなスタイリングは似合いません。インナーは水着を着ていますが、海で汚れてもいいくらいの服は1〜2枚あれば充分。速乾性のある綿シャツを2枚程度用意しておけばOKです。
日本で例えるなら、カジュアルが苦手な人が子供の運動会で何を着る?問題と似ているかもしれません。スニーカーとデニムにTシャツ姿がすんなり似合う方はいいけれど、同じスタイルをしたら生活感満載で老けて見える・・というお悩みを抱える方もいらっしゃいます。そんな方はアイテムの1つを自分が得意とするものに。スニーカーもレザータイプをチョイスするだけで雰囲気が代わります。
2枚の写真を比べて見ると、スニーカーと一口に言っても全く違いがありますね。厚底タイプの本気で走れそうなスニーカーが苦手な方は、下の写真のようなつま先が少し細めでレザー調の物をチョイスすると落ち着きます。
②左から2番目。
デニムスタイルにシルク素材の動きのあるトップスを合わせて、子供達とのお出かけやちょっとお茶に。ホテルには行かないけれど、ロケーションのいいカジュアルなレストランやカフェくらいならこんな感じで過ごします。自分の骨格とも相性のいいシルク素材は通気性があって蒸し暑い中東に適しているし、艶もあるのでコーディネートが華やかになります。私は住んでいる国の気候も考慮して、素材感重視でパンツスタイルに合うちょっと華やかさを感じるトップスを数枚用意しています。ノースリーブ型が多く、やはり形もある程度決まっています。写真のトップスはアシメントリータイプでアクセントをつけていますが、赤のトップスにして色で遊ぶこともあります。上半身を華やかにすればデニム姿でもだらしない雰囲気にならず外出が可能です。ビーチやピクニックの時にはピアスを付けるくらいでほとんどアクセサリーは足しませんが、バングルや指輪をプラシして更にお出かけ仕様に格上げです。
洋服を何枚も所有しなくても、アクセサリーで変化をつけられることもお忘れなく。
③左から3枚目
ホテルでの会食スタイル。パンツもセンタープレス入りでかなりきちんと感のあるスタイリングです。このパンツは当地で仕立ててもらいました。そしてつま先の出るサンダルも履きません。このくらいのシーンになると、ドレスコードを指定される場合が多いのでカジュアルで出席するのはNGです。ドレッシーな雰囲気を出すのに重宝するのが高めのヒールパンプスとクラッチバック。どちらも特別な雰囲気の時にしか使用しないアイテムを同士を揃えると一気に格が上がります。よく見ていただくと、着ている服自体さほどドレッシーではありません。お呼ばれがある度に服を揃えるのは大変なので小物で変化をつけるようにしています。服を数枚購入するなら、ちょっと値の張るバックやアクセサリーを揃えた方が長く使えてコスパも良し。さらにクローゼットもスッキリしていきます。
④向かって1番右側
これはパーティー用のドレスです。ドレス自体が主張しているので必要以上にアクセサリーの装飾はしていません。このドレスは正直言って着回しは効きません。ですが大事なお呼ばれのときに着ています。私は身長160センチと日本人の中では平均的な体型ですが、海外に出るとどうしても小柄。さらに童顔に見える(日本人の中では老け顔の代表選手の私でさえ・・)ので、パーティーで他の外国勢に埋もれないようメイクも含めていつもより気合いを入れます。時には周りの雰囲気に合わせるコーディネートも必要です。
これが私のライフスタイルに即したシーン別のコーディネートです。厚手の服が必要ない代わりに、カジュアルからエレガントまで振り幅のあるシーンに対応すべく、単純に服の枚数を増やすのではなく小物を含めて着回し重視で生活しています。
それを可能にしているのは、自分にはどんな服が似合うかが分かっているから。お出かけの度に服を購入していたらクローゼットは乱れる一方で散財に繋がります。住む場所が変わってライフスタイルが変化しても自分軸で洋服を選んでいます。海外生活は不便に感じる点が色々と出てくるのですが、クローゼットが整っていて着る物に悩まなくて済むというのは、余計なストレスを持ち込むことなく本当に良かったと思っています。もしも自分軸が定まらず、着るものに悩み、クローゼットもゴチャゴチャで理想の生活とは程遠い・・・と感じている方がいらしたら、ご自宅にいながら気軽に受けられるオンラインレッスンをご利用ください。しっかり分析をしてからあなたに必要なアイテムをご提案しています。さぁ。クローゼットを整えて心地いいライフスタイルを実現して下さい。
【お知らせ】2022年日本国内の対面レッスンは5月より受付可能です。対面レッスンについてのお問い合わせはお気軽にどうぞ