骨格診断『ウェーブ』さんがテーパードパンツが似合わなかった理由

骨格ウェーブさんはパンツ選びが苦手

一般的に骨格診断で「ウェーブ」と診断される方はパンツ選びに苦労されている傾向にあります。なぜなら太ももは細いのに膝下ががっちりしてしまうアンバランス感や、足の付け根の張りが邪魔して最後までズボンが上がらない・・・とサイズ選びに苦労することが多いからです。反対に上半身が華奢で痩せてみられることが多いので身体の上下でボリュームのバランスを取らなければなりません。今のトレンドが下重心になるので今っぽさを出したい人はバランスをとりながらややワイドなパンツを取り入れていくなどの工夫も必要です。

ネットでも骨格別に沢山の情報を拾えるので、どんな形のパンツを選べば良いかは分かります。王道ですがスキニーパンツ・クロップドパンツ・テーパードパンツは骨格ウェーブさんの3種の神器に入ります。

テーパードパンツが骨格ウェーブに似合う理由

  1. シルエットの特徴
    テーパードパンツは足首に向かって細くなるシルエットを持ち、これは足の付け根部分がが横に広がりやすい骨格ウェーブの特徴を上手にカバーしてくれる形です。腰回りがゆったりした作りの為動きやすく、ウェーブ体型以外の人もにも人気の形です。
  2. 足首見せ
    足首を見せることで抜け感が生まれて重い下半身に軽さを出しすっきりと軽く見える効果があります。
  3. 素材
    多くのテーパードパンツは柔らかい素材で作られてている事が多く、これは骨格ウェーブの柔らかい質感と相性が良い場合が多いです。
  4. ウエスト位置
    テーパードパンツは一般的にハイウエストやミドルウエストのものが多く、これは骨格ウェーブの細いウエストを強調しつつ足長効果が見込めるのでスタイルアップに繋がります。

私もショッピング同行をしながらお客様にお似合いになるパンツを探してアドバイスしています。ウェーブ体型の方の足が真っ直ぐキレイに見える形は腰回りにタックが入るデザインのものがほとんどです。

骨格ウェーブ パンツ比べ

ですが!!パンツを選んだあとの微調整が重要になることも知って下さい。上記の写真でも微妙に形が違っていて、合う・合わないが発生します。ちなみに一番右のパンツのラインが綺麗でスッキリ見えました。そして意外と見落としがちなのがウエストの作り方。ベルトタイプはウエスト絞りが得意なウェーブさんには強い味方です。

似合う予定のパンツを購入したお客様

サロンにもお手持ちのお洋服を持ち込むお客様が沢山いらっしゃいます。この日もウェーブさんがパンツ選びに苦戦してトータルプロデュースレッスンにお越しになりました。ネットで情報を拾い、似合うであろうテーパードパンツを買ったはずがどうにもしっくりこないと言うのです。似合わない理由がわからないままモヤモヤを抱えていらっしゃいました。

どれどれ、実際に着替えていただいてその原因を探ってみましょう。

骨格ウェーブ パンツ選び

こちらは全体のシルエット。上半身が寂しくならないようにパフスリーブのトップスを着て華奢な肩周りを上手にカバーし、シンプルでありながらも上品な装いです。一見すると上下の重心バランスもいいし気になる下半身のボリュームも抑えられているので特に違和感は感じないように見えます。もうすぐ産休を終えて職場復帰を控えているお客様でしたので子育て中でも動きやすく、カジュアルになりすぎないスタイリングを希望されていました。

ただ本人にとってはこの形が大きな違和感。「このパンツを履くとスッキリしない!!!何かが違う・・・」と言うのです。

その理由はすぐに分かりました。ズバリ丈の長さです。元の長さのままでは足首の太い部分が強調され重たい印象になっています。テーパードタイプという形を守ったとしても丈の長さを買った時のまま変更しないと一気にスタイルダウンしていきます。ウェーブ体型は下半身をいかに軽く細く見せるかが鍵なので浮腫みやすい部分を目立たせてしまうのはNG.夕方になると浮腫んで足がパンパンになるウェーブさんも多いので「うん・うん。その通り!」と共感していただけるかと。

パンツの切れ目が自分の足を太く重く見せている場合があるので要注意です。前出の②の足首見せができていなかった事が原因でした。

骨格ウェーブ 足首

それでは足元をズームイン。向かって左側は足首がキュッと締まって美しいですね。締まりのある部分を強調した方がスッキリ。八分丈・九分丈を意識するようにすると一気に軽さが出て全体のバランスが整います。この時は夏場でサンダルを履いていただいてますが、ストラップがあることでより足元が締まりました。これがいわゆる微調整です。

鏡の前でササっと長さを調節してあげたら、お客様が歓声をあげてました。何度も何度も色々なパターンでコーディネートを組んできたのに全く気が付かなかった視点を指摘されたとおっしゃってました。その他、生地も大事なポイントです。形があっていても「もっさり」するようなら、生地が分厚くて足元でダブつき重たくなっている可能性もあります。

足首を出しにくい冬のシーズンは何を履く?

では足首店が難しい秋冬のシーズンは何に気をつけて選べばいいのでしょうか。以下がポイントになります。

  1. ハイウエスト
    この理論は秋冬関係なくオールシーズン採用できるポイントです。足長効果抜群でありウエストにデザイン性のあるパンツも多いので積極的に活用してください。
  2. 徹底的に素材にこだわる
    冬はフルレングスのパンツを選ぶことになるため、素材の軽さやストレッチ性が大事になります。薄手の生地だと寒いかな?と感じる方は保温性のある下着やタイツをインナーに着用するのはいかがでしょう?よくネットの情報でストレッチ素材のスキニーパンツが似合うと書かれていますが、これが似合うかどうかは個人差が大きいように思います。まずは素材の軽さ・柔らかさを重視してください。
  3. 細身のシルエット
    下半身に重さが出ないよう、ストレートタイプやスキニータイプを選びましょう。ウェーブ体型でワイドパンツが似合ってくるのは身長165センチくらいの方です。
骨格ウェーブ 似合うパンツの選び方

ショップ同行の依頼も多いウェーブ体型さん

基本的に華奢な体型ゆえ、自分にあった服が選べない方も多く特に生地が重くなる秋冬はショップ同行の依頼が倍増します。ダボダボにならないようなシルエットでスタイルがよく見えて防寒もバッチリしたい。そんなご要望に溢れています。よくある失敗はコートの重みで肩が凝る。他の骨格の方からすればたかがコートで肩が凝る?と半信半疑の方もいらしゃるかもしれませんがウェーブさんには珍しくない深刻な問題です。

骨格ウェーブ コーデ

上記の写真はショップ同行中の1枚です。トップスは肩周りにあるファー素材が上半身の華奢さをカバーし、パンツはウール素材のストレートタイプで美しいシルエットを作りました。秋冬は足元の抜けが狙えない分、ファー素材で感覚的な軽さを演出できます。

コート選びに苦戦している人はケープタイプがおすすめです。丈が短いので重心は上がってスタイルアップは叶うし、こちらはカシミヤ素材なので薄くて暖かい。アウターは予算に応じて様々なタイプをご紹介しています。

骨格ウェーブ 似合うコート

いかがでしたでしょうか?この記事を読んで骨格ウェーブのお悩みが少しでも解消されたら幸いです。

通常のレッスンでも手持ちアイテムを着こなせるように提案していますが、さらにクローゼットを整理して新しいアイテムをお迎えしたいなら断然ショップ同行がいいでしょう。装いが変わると生き方が変わり人生も変わります。

オシャレを味方に楽しい毎日を送れますように。

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