骨格診断「ナチュラル」は本当にリネン素材が似合うのかを解説
みなさんこんにちは。UAE在住パーソナルスタイリストの魚住です。
(★2022年現在日本に帰国しております)
魅惑の都市ドバイから世界中の女性に向けてメイクやファッションの楽しさをお伝えしています。
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UAEという国は世界的にもとても珍しい人口比率で構成されています。自国民と呼ばれる人は全体のたった10パーセントに過ぎず、その他90パーセントの外国人によって構成されています。言語も文化も宗教もマチマチの人々がが一緒に暮らしていますが極めて治安が安定している稀有な国の1つです。日本人は少なく街を歩いていて見かけることはほとんどありません。
そんな環境下で暮らしている私は海外の人と触れ合う機会が多くなり、友人たちの素敵な着こなしを見てはニヤニヤしながら楽しんでいます。そこで私の中で確信となった「リネン」素材に対する見解。どこかで骨格診断ナチュラルと診断を受けて「あなたはリネン素材が似合います」と言われたことのある人にぜひ読んでいただきたい記事です。
■骨格診断ナチュラルの人の特徴
一般的にナチュラルタイプと言われる人の特徴は以下の通り。
重心の偏りがなく、筋肉も脂肪もつきにくいタイプ。首やアキレス腱の筋も目立ちやすい。骨や関節がしっかりとしていて全体的に骨太です。骨が発達しているので身長の割に手足が大きいのも特徴。このタイプの方によく紹介されるコーディネートは作り込み過ぎないラフなスタイル
特に服の素材感が話題になることも多いです。具体的にはリネン・デニム・ツイード・ムートンなどが代表的です。どれも素材に厚みがあったり硬さを感じます。硬さ、重さ、厚みを感じる素材を取り入れるとゴツゴツした骨太のしっかりした体つきが程よくカバーされ、スタイルアップに繋がるからです。
私がコンサルをしたお客様で、親戚一同が骨格ナチュラルタイプのため法事で皆が同じような薄手の黒いワンピースを着て集まった時、その光景がまるで大量のハンガーにワンピースがかかっているかのよう景色だったと表現していました。
まさに秀逸で的確な表現です!
肩幅が広く肩先が尖っていて、体が横から見ても厚みのない体型の人がシンプルで薄い素材のワンピースを羽織れば上記のような光景になることは深く頷けます笑
骨格ナチュラルタイプの人のコーディネートに素材感が大事になるのは確か。でも特にリネンという素材は骨格というフレーム感どうこうより自身の肌質に大きく関係しています。何となく違和感を感じているかたはもうお気づきでしょう。
■リネン素材が似合うかどうかは肌質が左右する
私は20代の頃からメイクの仕事をしているので一般の方よりも他人の肌に触れる機会が多く、どんな肌質の人にどんなメイクアイテムが合うのかをひたすら分析していました。そんな私が今感じることは日本人の肌はとても柔らかいということ。柔らかい肌質の日本人には、リネンのもつ粗めでザラっとした風合いの生地には肌そのものが負けて浮いてしまいがち。 でもここで、とんでもなくリネンシャツが似合う友人と出会いました。
彼女はフランス人でした。
ドライでマットな日焼けした肌にサラッとリネンを纏うだけ。ゴワッとしたリネン独特の風合いが見事なまでにマッチしているのです。衝撃的なほどに似合っていました。上記の写真は友人です。ミシンを使ってヨットの刺繍を施していて、これまたオシャレ。私の経験上、このドライで硬めな肌質をもつ日本人はほとんどいません。遺伝的な要素だけではなく、ライフスタイルの違い。おそらく湿気が少なく乾燥しているフランスで育ち、そして太陽をこよなく愛す国民性だからではないかと。
日本人が一生懸命に日焼けしても、肌表面だけが硬くなったり肌が赤くなるだけで同じ質感は期待できないと思います。デコルテのシミがまた素敵。なんで?さりげなく着けているゴールドのネックレスがハマりすぎ。
この友人に限らずデコルテに散りばめられたシミとリンクしたビキニ姿が超絶輝いているヨーロッパ人とたくさんお友達になりました。
あぁ。リネンとドライな肌質ってこんなにもお互いを引き立てるのか。私がリネンを着てもヨレヨレのお母ちゃんにしか見えない。アイロンがけが苦手なお母ちゃん・・・。そのくらい違和感が残る素材です。だからこの時、本当の意味でリネンが似合う日本人は少ないはずだと確信したのです。
■どうやってリネンを着こなす?
ここまで述べて、だから日本人はリネンの服を諦めてね!と言いたいのではありません。上記の友人と同じスタイルを真似できなくても日本人らしい着こなし方があるはずです。 具体的にはリネンのクタっとした風合いが出にくいダークな色を選ぶこと。友人が着ているような明るいブルーやピンク、白のリネンを選んでしまうと一生懸命にアイロン掛けをしてもなかなかシワっぽさが消えないもの。その点、黒やネイビーは目立ちません。ジメジメした日本の気候にサラッとしたリネン素材はとても快適です。
参照 : https://mine-3m.com/articles/17631
ダークな色みにプラスして、ジャケットタイプのアイテムにするのもいいですね。 ダークな色が苦手な人は生地自体に張りのあるものを選ぶこと。リネンと一口に言っても自分の肌がかすかに透けるような素材からちょっと厚みを感じる張りのある素材まで様々です。張り感があれば「お疲れ感」がだいぶ解消できるはずです。
https://folk-media.com/2900564
そしてリネンを着るときに日本人が大得意なスタイリングは重ね着です。デコルテを深く開け、肌みせしながらヘルシーに着こなすことは難しい。でも何か1枚肌とリネンの間にアイテムを挟むとこなれ感が出てきます。 まずは自分の得意・不得意を知ってマイスタイリングを格上げしていきましょう。結局のところ、着こなしは工夫次第で自分仕様に変えられます。皆さんには自分らしいオシャレを楽しんでもらえたらと思います。