骨格診断を使い倒して服を仕立ててみた
みなさんこんにちは。UAE在住パーソナルスタイリストの魚住です。
魅惑の都市ドバイから世界中の女性に向けてメイクやファッションの楽しさをお伝えしています。
■顔タイプ診断®︎
■顔分析メイク
■骨格診断
■ショッピング同行
【日本にお住まいの方へ】
上記メニューは全てオンラインレッスンが可能です。
■海外生活の楽しみ方
滞在する国によって楽しみ方は色々。そもそもUAEはリゾート地であるため日頃からリゾート気分に浸りながら生活ができます。皮肉にもコロナにより観光客が激減し、居住者だけで美しい海・魅惑の砂漠・高級ホテル・マリンスポーツを満喫している状況です。更にここでの生活に慣れてくると、テーラーで洋服を仕立てる楽しみが生まれます。何店舗も生地屋を巡り、納得のいく生地を探し出し、値段を交渉し、腕のいいテーラーさんとみっちり打ち合わせ。この工程を楽しめる人でない限り、服作りは難航しまますが、私は仕事柄どっぷりとハマりました。日本ではテーラーに行くのは少し敷居が高いのであまり機会がありませんでしたが、こちらでは個人経営の仕立て屋さんがたくさん並んでいます。日本で味わった事のなかったテーラー通いが1つの楽しみになっていきました。
服を仕立てる理由はもう1つあります。ここには日本のデパートに入っているような中価格帯の洋服がほぼありません。Zaraなどのプチプラ系、もしくはシャネルなどのハイブランドファッションが主流です。日本人が好むようなデザインの服は限られるし、自分のサイズを探し出すのも一苦労。既存の商品を買うよりもオーダーした方が安くて早いのです。
■生地屋さんに行く
まず生地を探しに行く前にどんな服を作ろうか作戦を立てます。真夏の外気は50度近くにもなり、冬でも20度前後の暖かい陽気です。何よりも大事なことは生地の質感。私は骨格ストレートで筋肉質です。体の肉感を拾わないような張りのある生地が似合うことは十分承知していますが、少し薄めで通気性のある生地の方が湿度の高いこの国のライフスタイルに合ってきます。 私に限った話ではありません。洋服は自分のライフスタイルとすり合わせることが何よりも大事。「あなたはタイトスカートがお似合いです」と言われても、毎日子供の送迎で自転車を使うママさんのとって意味のないアドバイス。骨格診断の結果をそのまま受け取るのではなく、ライフスタイルと似合うものを擦り合わせていく技術が大事になります。
お店に入るとご覧の通り大量の生地が店舗に並んでいます。これはほんの一部。なんとなーく入店して生地を探そうと思っても目移りするだけで選び出すのに相当の時間がかかります。どんな生地で、どんな色で、どんな柄にするのか、事前に頭の中に入れておきます。作りたいと思っている洋服の写真を持っていくのもおすすめ。店員さんに画像を見せて相談すると、いくつかサンプルを出してきてくれます。
伸縮性はあるか?透け感はどの程度か?張り感はどうか?自分の手で確認しながら鏡の前で合わせ、じっくり選び取ります。交渉次第で生地代を安くしてくれることもありますが、元々設定されている金額が安いこともあり無理な交渉はしないようにしています。その方が長く付き合う上で結果的にお得にお買い物ができるような気がするからです(^ ^)
■仕立て屋さんに行く
生地が決まったら腕のいいテーラーを見つけて作って欲しい服をオーダーします。このテーラーさんとのやり取りが最も大事。腕のいい職人さんはたくさんいますが、ほとんどがインド系の方々。日本人が好む服を熟知しているわけがありません笑 作って欲しい形の画像を見せたら、襟の形・袖の形・丈感など細かい箇所の説明をします。自分の服を持ち込んで同じ形のものを作って欲しいと頼むこともあります。ここでしっかりイメージのすり合わせをしておかないと、全く違う服が出来上がる可能性があるからです。もしイメージ通りに仕上がっていなくても後から何度でも修正はしてくれますが二度手間ですからね。
■実際に仕立た服
それでは、実際に仕立てた服をいくつか紹介します。 透け感のある薄手の生地で仕立ててもらったワンピース。インナーにペチコートは必須です。長袖にしているのはクーラーがガンガンに効いた室内でも過ごしやすいように。着太りしないようにウエスト周りのダーツを細かく入れてもらって調整してもらいました。骨格ストレートの方がこういったワンピースを選ぶとき、①肩まわりがガンダムになっていないか、②腰周りが肉付き良く見えていないか、この2点は絶対に外せないポイントです。 日本で買ったお気に入りのワンピースを元に微調整して仕上がった1枚です。元のデザインとなる1枚があるとゼロから作るのとは違い、オーダーが簡単です。首回り・袖筒の太さ・丈などは自分の骨格を熟知していると着痩せを狙ったオーダーが可能。
実はこの生地、アップで見るとドット柄。甘すぎる雰囲気にならないようにベースを黒にしました。この国で柄の生地を選ぶのもなかなか大変です。上記の写真にもあるように、大柄で派手なデザインが多いので顔タイプがエレガントの私でも柄に負けてしまいがちだからです。柄選びに失敗すると、一気に安いイメージの服が出来上がるのでそこも要注意ポイントですね。ホテルのレストランなどにも使える1枚が完成です。
お次はパンツ。パンツこそラインが命なので自分のスタイルに合ったものを作ってもらうのが1番。特に骨格ウェーブの方はパンツのサイズに悩みますよね。ウエストと足の付け根のサイズが大きく違って自分の形を見つけるのに苦労する方が多いです。そういう方は日本でもオーダーするという手があります。私は自分のサイズのパンツを持ち込み、そっくりそのままコピーしてもらいました。
ピンクの生地で仕立てています。黒やネイビーのトップスを好んで着ることが多いのですが、その分ボトムに色を持ってくることが多いです。黒✖️ピンクの甘辛配色を楽しめます。ただですね、私が選んだ生地は伸縮性に欠けていてちょっと動きに制限が出ます。何度も屈伸運動をするような作業用パンツには向いていない生地だったことが判明。洋服作りは初めてですから、小さな失敗もあります。でもそれも含めて楽しめるかどうかも重要ですね。そして何よりも私自身の勉強になり、パーソナルスタイリストとしての経験値が上がっていることは確かです。
次はアシメントリー型ロングトップス。
片腕がノースリーブ。もう片方がロングスリーブのアシメントリーです。通気性と保温性を兼ね備え、更に肉感を広いにくいシルク素材を選びました。日本で売られているシルクよりも薄いので、どうかな〜と若干不安を持ちながら作ってもらった1枚でしたが、暑い国に適した薄さで快適でした。ただよりシワになりやすいで、取扱注意。
アシメントリーはコーデに動きが出ます。あまろアクセを多用せずシンプルに着こなしてます。こんな感じで友人との会食で着たりしていました。余談ですが海外の方のコーディネートはそれぞれに個性があって素敵です。特にイタリア人・フランス人・エジプト人はオシャレな人が多いので色々と参考にしています。
最後はビーチやプールで活躍するワンピース。
リゾートの雰囲気を保ちつつ、インナーに水着を着る目的で作りました。 濡れても速乾性があり、いつでも簡単に脱ぎ着ができる仕様です。前ボタンもなくウエスト部分を紐で結ぶだけの簡単なデザイン。もちろん仕立て代も安い。色だけ自分に寄せてあとは実用性重視で仕立ててもらいました。これが1枚あるとビーチだけでなくホテルのプールサイドにいても、泳いだ後にこれを羽織ってホテル内に入れます。自分の身長よりも少し長めの丈にしたのは高級感が出てホテル仕様も狙ってのことです。更に骨格ストレートの私にとっては重心が下がりバランスが取れました。
こんな感じで自分に似合うものを熟知していると服作りも楽しくなります。これを1から自分の力でやろうとすると、途中で挫折する方も多いのでご希望の方にはテーラー同行をすることもあります。みなさん、とても喜んで下さいますよ。日本ではショッピング同行ばかりしていましたが、テーラー同行までできる人が少ないので私が提供してもいいかもしれませんね。 パーソナルカラー・骨格・顔タイプ、全てを網羅しなくても作りたい服が明確で、自分のことを理解していればある程度は完成度の高い服が作れます。ぜひ皆さんも似合うものを知ってオシャレを楽しんで下さいね!
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