オシャレとお金の話
こんにちは。パーソナルスタイリストの魚住です。先日インスタで「普段着がいくら以上になると高いと思いますか?」と質問をしてみました。

①1万円以上、②3万円以上、③5万円以上の3択で選んでもらった結果、①の1万円以上と回答する方が1番多い結果となりました。
うん、分かります。いくつか要因はあると思います。まず日本にいると1万円も出せばそれなりに品質のいい服が買えて十分におしゃれが楽しめます。であればこの円安・物価高の昨今でそれ以上に服に投資する必要があるのか?と考えるのも当然だと思います。アウター以外で洋服1枚に3万・5万と投資(いや場合によっては消費!)できる人は同業者からの回答だった可能性もあります。
どうあれ、プチプラでオシャレを楽しみたいと考える人が多いというのは事実のようです。10代のころ私は本気でオシャレになるにはお金がないと無理だと考えるタイプで、独身時代にもらっていた給料の大半を洋服に注ぎ込んでいた過去があります。でもそれは間違った考え方で単にファッション業界に踊らされていた若造だとのちのち気が付くことになるのです・・。そんな経験もある私が、それでもやっぱりお金をかけて欲しいと思っているアイテムがあるのでご紹介します。
お金をかけるべきアイテム
ファッションにお金をかけるべきアイテムは洋服ではありません。洋服ではなく「靴」です。靴はいいものをきちんとメンテナンスすれば長年使える最強のコスパアイテムです。長く愛用できる理由は以下の3つ。
■トレンドがない
靴には明らかなトレンドというものが存在しません。手元にあるスニーカーやパンプスを見てみましょう。5年前、10年前のデザインと大きく違っていますか?あの時代に流行ったデザインだと一目でわかるものですか?
そうではないはず。例えばパンプスは永遠にパンプスです。ヒールの高さ・つま先の形は違えど基本は何も変わりません。人間が歩けるように設計しなければ意味がないから。でも服は毎年トレンドがあり、形が少しづつ変化します。
私は2019年から3年弱中東で生活していましたが、その間のファッションの変化は物凄いものがありました。一時帰国中の私はその変化に驚愕したのを覚えています。カジュアルに加速がかかり、あっちもこっちもビックシルエット。子供たちでさえ、ビックシルエットの服を着ていて本当に衝撃でした。ずっと日本にいたら気がつかない変化かもしれませんが私はまさに浦島太郎でした。服のトレンドはあっという間に変化するもの。きっとこの先も靴がビックシルエットになることはないと思います笑
あなたは10年前の洋服を大事に着ていますか?これができるのは本当に美意識の高い方かもしくは無頓着な方のどちらかです。私がレッスンでお会いした素敵な方は有名ブランドのジャケットを大事に大事に着ている70代の方でした。

私もこんな生き方ができるような人になりたいと強烈に感じた瞬間です。
■サイズアウトしない
そして体のサイズは大きくなったり、小さくなったりを経験しますが足のサイズは変わりません。つまり子供ではない限りどんなに年数が経ってもサイズアウトしていきません。自分の足形に合うブランドを見つけられたら最高です。靴の場合はどんなにデザインが素敵でも、足が痛くなる靴は愛用できません。個人的にはダイアナやランバンの靴を買うことが多いです。
■値段が安定している
日本でもこの夏、たくさんのブランドで値上げがありました。ジュエリー・バック・コート、次々に値が上がりセレクトショップに置かれているアイテムの値札を見て仰け反りました・・。これはファッション業界だけの話ではなく日本全体に言えることですが、ファッションの場合は日用品と違い2割増し3割増しが当たり前。雑誌で人気になる商品は、この値上げラッシュに乗じてググッと価格アップされたものもありました。
今までもバックなどはコーディネートのアイコンとなる商品ゆえ、人気が上がるほどに価格が簡単に上がりやすいアイテムです。その点、靴の場合は値動きが激しくなく安定しています。いたずらに上がっていく心配はありません。
洋服に3万は払えなくとも、靴には3万・5万と投資しても長く使うことを考えたらコスパ最強であること間違いなし。ご自身の手持ち靴を見直してみましょう。
ファッションは足元からと言われますが、まさにその通り。コスパ最強アイテムです。オシャレに対しても賢い消費者になってくださいね。
YouTubeでも以上の内容を解説しております。ぜひご覧ください。
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